新潟店ショールーム
【プロが警告】外壁の凍害がひどい家は「直貼り工法」かも?通気工法との違いと見分け方を徹底解説
「ご近所の家は綺麗なままなのに、なぜうちの外壁だけこんなにボロボロ剥がれてくるの?」 新潟県内で外壁の現地調査に伺うと、お客様からこのようなご相談をよくいただきます。
実は、外壁の「凍害(水が凍って壁を壊す現象)」のひどさは、単に築年数や日当たりの問題だけではありません。最大の原因は、外壁の内側に隠された**「工法(壁の張り方)」**にある可能性が高いのです。
今回は、外壁劣化診断のプロフェッショナルであるニッカホームが、外壁の寿命を左右する**「直貼り(じかばり)工法」と「通気工法」の違い**、そしてご自宅の壁の構造を1分で見分ける方法を詳しく解説します。

”黄色いチラシ”のニッカホーム新潟営業所です。
1. 凍害の進行を分ける2つの工法:「直貼り」と「通気」
2000年(平成12年)以前に建てられた住宅の多くで採用されていたのが**「直貼り(じかばり)工法」です。そして現在、標準となっているのが「通気(つうき)工法」**です。 この2つの違いは、壁の内側に「空気の通り道」があるかどうかです。
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直貼り工法(2000年以前に多い): 防水シートの上に、直接サイディングボード(外壁材)を張り付ける工法です。壁と防水シートが密着しているため、空気が逃げる隙間がありません。
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通気工法(現在の標準): 防水シートと外壁材の間に「胴縁(どうぶち)」という木材を挟み、約15mmの「空気の通り道」を作る工法です。壁の内側に湿気が入っても、上へと抜けていく構造になっています。
※写真のように胴縁自体にエアホールという通気の通り道が加工されている胴縁もあります。

胴縁 通気

2. なぜ「直貼り工法」の家は、凍害がひどくなるのか?
こちらの写真をご覧ください。外壁の表面が広範囲にわたってボロボロに剥がれ落ちています。これが、新潟における「直貼り工法」の末路とも言える深刻な凍害の様子です。
直貼り工法の家は、室内からの湿気や、わずかなヒビ割れから入り込んだ雨水が、壁の内側に逃げ場を失って滞留してしまいます。 新潟の厳しい冬の夜、その滞留した大量の水分が壁の中で凍結し、膨張します。すると、内側からの凄まじい圧力によって、外壁材が表面ごと弾け飛んでしまうのです。 常に壁が濡れた状態になるため、凍害の進行スピードは通気工法の家とは比べ物にならないほど早くなります。
3. 凍害の引き金となる「釘打ち」と「金具止め」の違い
工法とあわせて確認したいのが、外壁材をどのように留めているかという点です。ここでも昔と今で大きな違いがあります。
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釘打ち(昔の主流・直貼りに多い): 外壁材の表面から直接ドリルで穴を開け、釘を打って固定します。新潟の寒暖差による壁の伸縮や地震の揺れによって、年数が経つと釘の周りの穴が広がり、そこから雨水がダイレクトに侵入して凍結・破壊(凍害)を引き起こします。
窯業サイディング釘留め 約4年~5年でよく確認すると凍害の前兆が確認できるようになります。
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金具止め(現在の主流・通気工法に多い): 外壁材の裏側に専用の金具を引っ掛けて固定します。表面に穴を開けないため、水が侵入するリスクが激減します。


デザイン性などの観点から窯業サイディングを採用する、一部アクセントで窯業サイディングを使用する場合もありますが、凍害対策の意味を含めて金具留めが推奨されます。
もしご自宅の外壁に「釘の頭」が見えており、その周辺から割れや剥がれが起きている場合は、直貼り工法×釘打ちによる凍害が進行している危険なサインです。
※外壁材の横張り=縦胴縁 外壁材の縦張り=横胴縁 外壁の張り方により、下地通気胴縁の向きが変わります。
4. プロが教える!ご自宅の工法の「見分け方」
「自分の家が直貼りかどうかなんて、壁を剥がさないと分からないのでは?」 いいえ、実はご自身でも簡単にチェックできる方法があります。
外壁の一番下、基礎(コンクリート)との間にある「水切り」という金属のカバーを下から覗き込んでみてください。そこに、定規やメジャー、薄いポイントカードなどを下から上に差し込んでみます。
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スッと奥まで(数センチ以上)入る場合: 「通気工法」の可能性が高いです。空気の通り道が確保されています。
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カチッとすぐに何かにぶつかって入らない場合: 「直貼り工法」の可能性が極めて高いです。
5. 直貼り工法の家に「塗装」は絶対NG!正しいリフォームとは?
最後に、外壁リフォームのプロとして最もお伝えしたい重要な事実があります。 それは、直貼り工法で凍害が起きている壁に「塗装」をしてはいけないということです。
知識のない安売り業者は「パテで埋めて塗れば綺麗になりますよ」と提案してきます。しかし、空気の抜け道がない直貼りの壁に、塗装で「強固なフタ」をしてしまうとどうなるでしょうか? 壁の内部の湿気はさらに逃げ場を失い、わずか1〜2年で新しい塗膜ごと水ぶくれのように膨れ上がり、再びボロボロに剥がれ落ちてしまいます。(これを塗膜の膨れ・剥離と呼びます)
【直貼り工法の唯一の正解は「金属サイディング」】 直貼り工法のお住まいを確実に守るためには、塗装ではなく**「金属サイディングによるカバー工法(または張り替え)」**しか選択肢はありません。 既存の壁の上から通気層(空気の通り道)を新しく作り直し、水を一切吸わない金属サイディングで覆うことで、凍害の恐怖から家を完全に解放することができます。
ご自宅の壁が直貼り工法かもしれないと不安になった方は、ぜひ一度ニッカホーム新潟にご相談ください。 私たちは表面的な見積もりではなく、家の構造(工法)まで徹底的に診断し、お客様の大切な家を長持ちさせる「本当に正しいリフォーム」だけをご提案します。
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